第9話「桜を植えた恩人たち」
あたみ歴史こぼれ話(本編)
あたみ歴史こぼれ話―本編の後に
このコーナーでは、「あたみ歴史こぼれ話」で
掲載しきれなかったことを中心にご紹介します。
本編を読み進んだ後に、ご覧ください。
画像の保存、複製及び使用は禁止といたしますのでご遠慮ください。
【「熱海三大花木」の恩人―故・大塚実 氏】
「あたみ歴史こぼれ話」第9話でご紹介したあたみ桜、熱海梅園の梅、
お宮緑地遊歩道のジャカランダと合わせて「熱海三大花木」と称されています。
(『広報あたみ令和2年(2020年)2月号』に掲載)
あたみ歴史こぼれ話でご紹介したのは「桜の恩人」ですが、このページでは
熱海梅園や遊歩道などの整備にあたり多大なるご支援をくださった、
「熱海三大花木」の恩人といえる大塚商会の相談役名誉会長を務められた
故・大塚実氏の功績についてご紹介しましょう。
(以下参考:『美しい日本の自然を後世に残す』大塚実 著)
【熱海梅園の再生―平成19年3月から平成22年4月】
明治19年(1886年)4月、茂木惣兵衛の尽力で造成された熱海梅園は、
開園から100年を経過すると、樹木の老朽化により当時の優美な姿が失われ、
樹木が密集するうっそうとした景観になっていました。
平成19年から3年にかけて、紅梅176本、白梅296本の植え替え整備、園内を
流れる初川を挟んだ紅葉の植栽などの大規模改良工事を行いました。
【あたみ桜による糸川遊歩道の再整備―平成21年11月から平成23年11月】
糸川沿いの遊歩道には、桜が美しく見られる名所といえる場所でしたが、
雑木が混在し、桜並木としての景観が損なわれていました。
そこで平成21年から海と市街地を結ぶ「歩いて楽しめる散策ルート」として
整備するにあたり、あたみ桜58本を植樹しました。同時に南国の花
ブーゲンビリアも整備され、初夏を中心に色鮮やかな花が糸川遊歩道を
彩るようになりました。
【お宮緑地をジャカランダの遊歩道へ―平成24年9月から平成26年6月】
平成2年、姉妹都市提携の記念にポルトガルのカスカイス市から
ジャカランダの苗木が寄贈されました。
平成24年から2年かけて、ジャカランダをお宮緑地に106本植樹すると共に、
芝生の張替えや新たな草木の植栽などを行い、ジャカランダを楽しめる
遊歩道の整備を行いました。
大塚実氏の多大なるご支援により、早春の梅からあたみ桜、初夏の
ジャカランダ、ブーゲンビリアと、美しい花や緑が見られるように
整備された熱海。
温泉だけでなく、季節の花も是非お楽しみくださればと思います。
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