第38話 養護学校の先駆け 熱海外気学校
あたみ歴史こぼれ話(本編)

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あたみ歴史こぼれ話―本編の後に
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熱海外気学校の概要
熱海外気学校の概要
1.熱海外気学校は静岡県熱海町で高塚医院を営む高塚賢三医師(内科医)が、同町の咲見町に設立した病・虚弱児の寄宿療養と小学校教育を行う学校である。1931〈昭和6)年6月に1名の児童の入校があり、その後12月に東京麹町区の集聚(期間を区切った療養と学習を行うもの)を迎えて開校となった。
短期間の集聚(しゅうじゅ)とは異なり、健康状態が改善されるまで長期に渡って熱海外気学校で生活する形態を常設と呼んでいた。熱海外気学校は療養教育施設型の養護学校である。
熱海外気学校は第二次世界大戦の影響が本土に及ぶに至り、1944(昭和19)年に閉校している。
参照 桐山直人氏論文 「熱海外気学校における病・虚弱児の医療と教育」より
児童の日課表・特別行事・見學豫定表
日課表
午前六時 起床、整頓、洗面、調髪、遙拝、朝禮、體操、診斷
午前七時 朝食、外氣浴、休息
午前八時~十時四十分
學習(休憩2回各20分間)、自由運動、海岸遊び等
正 午 中食、自由時間
午後一時 午睡
午後二時 學習、日光浴、校外見學等
午後三時 間食、診斷、自由時間
午後四時 温泉浴、散歩
午後五時 休息、通信
午後六時 夕食、自由時間
午後七時 娯樂
午後八時 兒童日誌記入
午後八時三十分
居室掃除、床のべ、就寢
備考 1 時刻は四季により變更することもあり 2 特別行事はその都度別に發表す
特別行事
一、見 學 見學豫定地は別記の通りである
二、映畫會
三、演奏會 音樂、舞踏等を名手を招聘し又は兒童自身で行ふ
四、學藝會 展覽會
五、其 他
見學豫定表
1 間歇泉ー御用邸ー水口園
2 丹那トンネルー梅園ー來宮神社ー西山貯水池
3 十國峠
4 衞戊病院
5 伊豆山釣堀ー千人風呂
6 養蜂場ー曾我子爵邸
7 赤根ー白石ー遊園地ー錦ヶ浦
8 湯ヶ原
9 吉濱ー眞鶴崎
10 多賀海岸
11 熱海小學校
参照 熱海外気氣學校第一回實施状況報告書より抜粋
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