第36話 馬頭観音と狩野川台風の慰霊碑

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ページ番号1012717  更新日 令和4年5月26日

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あたみ歴史こぼれ話(本編)

「あたみ歴史こぼれ話」第36話 馬頭観音と狩野川台風の慰霊碑
「あたみ歴史こぼれ話」第36話 馬頭観音と狩野川台風の慰霊碑(令和4年(2022年)4月号掲載)


※広報あたみの原本をご覧になりたい場合は、
以下のリンク先からご覧下さい。

あたみ歴史こぼれ話―本編の後に

このコーナーでは、「あたみ歴史こぼれ話」で
掲載しきれなかったことを中心にご紹介します。
本編を読み進んだ後に、ご覧ください。

※このページで掲載されている画像は、閲覧のみ可能といたします。
 画像の保存、複製及び使用は禁止いたします

 

 

「狩野川台風」熱海市被害

 伊豆半島に多大な被害をもたらした狩野川台風(台風22号)ですが、熱海市も例外ではありませんでした。ここでは熱海市内の被害について、東海民報(昭和33年9月28日)発刊の新聞記事と静岡県の市町村災害史から紹介します。

新聞記事

・熱海地区 

 桃山では河川氾濫で家屋1件大破、水口町ぼたん台では山崩れにより埋没全壊1件2名が生埋めになったが救出、東田原では土砂崩れにより家屋埋没7名生埋めになったが全員救出ほか1件半壊、錦町では山崩れにより一部破損土砂流入1件。

・伊豆山地区 

 屋根破損家屋多数。

・和田木地区 

 和田木神社横の山の山津波で和田木全町内の6割が土砂で洗われ、道路は最高腰部に達する土砂で埋り、浸水家屋全町内の7割近くが浸水し交通断絶。家屋内が土砂で埋まった旅館民家等は多数、橋の流失4橋、家屋倒壊3件、家屋流失1件、死亡行方不明者5名、重傷者2名と被害は甚大。

・小山地区

 家屋全壊2件、中破1件、がけ崩れ5か所。

・中野地区

 がけ崩れ2件、家屋全壊1件、浸水家屋3件。

・下多賀地区

 宮川河川の堤防決壊11か所、橋の破損4か所、がけ崩れ26か所、家屋浸水4件、事業所浸水1件、工場土砂流入1件、みかん貯蔵庫倒壊12件、田一町歩・畑一町歩全滅、みかん畑流失三町歩全滅、だいだい・夏みかん・みかん畑半全滅十町歩。

・上多賀地区

 旅館1軒裏山の土砂流入、上多賀農道全滅、田畑十三町六反、みかん三十町歩の大半が木づれ、落ちみかんで約7割近くがだめ。床下浸水21件土砂流出により一部国道通行止め。

・網代地区

 土砂流出は網代隧道山、ビーコン会前、緑町バス停前外3か所のため国道網代宇佐美間通行止め、また長延寺裏山、網代小裏山4か所、上の山、片町裏山5か所網代支所裏山。家屋半壊は片町で7件、屋根の被害は2寺院、家屋浸水24件。漁業関係は、赤石漁場、古網、前網四艘張り、赤根漁場全滅。埋立修築工事場百平米四方土砂流失、南町船揚場一部決壊、宮崎、宮町堤防、第一防波堤内側破壊、五郎丸はらい全滅、倉庫一棟全壊。

熱海地区に比べ南熱海地区では人災を含め被害は甚大であった。

 

静岡県市町村災害史(熱海市)

・人的被害 死者4名、行方不明1名、重傷者3名。

・家屋被害 全壊15棟、流出4棟、半壊39棟、床上浸水63棟、床下浸水235棟。

 

このページに関するお問い合わせ

教育委員会 生涯学習課 網代公民館 歴史資料管理室
〒413-8550 熱海市中央町1-1
電話:0557-48-7100ファクス:0557-48-7100
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。