【史跡】走湯温泉跡
走湯温泉跡

よみ:はしりゆおんせんあと
種別:史跡
指定日:昭和52年(1977)4月25日
員数:1件
所在地:伊豆山604-5
所有者・管理団体:伊豆山走湯温泉組合
解説
山腹の源泉から、湯が海中を走るように湧出するさまから、走湯と名づけられたといわれる。この霊泉が病を治し、長寿に効験があると信じ、神格化して信仰の対象となった。伊豆山神社は江戸時代までは、走湯山・走湯権現ともいわれた。
伊豆の国名は、走湯の「湯出(ゆづ)」からきているともいわれる。源実朝は走湯山参詣の折に「伊豆の国や山の南に出る湯のはやきは神のしるしなりけり」「わだつみの中に向ひていづる湯の伊豆の雄山とうべもいひけり」(金槐和歌集)と詠った。
鎌倉時代以後は二所詣が普及して武家や、東国に下向する公卿が、室町時代には文人・高僧・各階層の旅行者が、湯治をかねて走湯山に参詣した。江戸時代になると熱海に湯治した諸大名は、走湯山に参詣し、走湯を必ず見物して帰ったほど大湯と共に熱海の名声をたかめた。
引用・参考文献:熱海市教育委員会編1990『熱海の文化財』
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