ペット動物の災害対策

災害は、いつどんな状況で起こるか分かりません。いざという時、人間の避難を考えるだけでも厳しい状況が考えられます。そこへ犬や猫などを連れて避難するとなれば、かなり困難な状況が予想されます。

飼い主の役割

飼い主は避難が必要な災害が発生した場合には、できるだけ同行避難及びペットの適切な避難場所を確保することが必要となります。

そのためには、ペットが社会の一員としての適性をもつべきであることを認識し、事前に同行避難のために必要なしつけや健康管理を行うとともに、ペット用の避難用品や備蓄品を確保しておくことが重要です。

普段から心がけておくこと

身元確認ができるものを身につける

• 首輪と迷子札
• 犬の場合、鑑札や狂犬病予防注射済票
• マイクロチップ

飼い主とはぐれ、保護されたときに飼い主の元へ戻れるよう、所有者明示しておきましょう。

基本的なしつけ

• ケージやキャリーバッグに慣れさせる
• 不必要に吠えさせない
• 人や他の動物を怖がらない

避難所には動物を飼っていない人、苦手な人、動物アレルギーの人など、様々な人が集まるため、周囲の迷惑にならないよう普段からしつけをしておきましょう。

健康管理

• 狂犬病などの各種予防ワクチンの接種を行う
• 寄生虫の予防、駆除を行う
• 不妊、去勢手術を行う

避難所では、多数のペットが集まり、他の動物との接触が多くなるため、普段からペットの健康管理に注意し、ペットの健康、衛生状態などを確保しておきましょう。

備えておくこと

優先順位1　命や健康に関わるもの

• 療法食、薬
• 1週間分のフードや水、食器 
• ケージやキャリーバッグ
• 予備の首輪、リード(伸びないもの)
• トイレ用品(ペットシーツ、排泄物の処理用具など)

優先順位2　飼い主や動物の情報

• ペットの写真
• 健康の記録(ワクチン接種状況、既往歴、投薬中の薬情報など) 
• 飼い主の連絡先、飼い主以外の緊急連絡先や預け先情報

優先順位3　ペット用品

• タオル、ブラシ
• ウェットタオルや清浄綿(目や耳の掃除)
• ビニール袋(排泄物の処理など)
• ガムテープ、マジック(ケージの補修や動物情報の掲示)
• 洗濯ネット(猫の場合、診療や保護に有効)
• お気に入りのおもちゃなど匂いがついた用品