石割工程がわかる石材
標高330m付近で18×15m程の大きな採石坑跡の中に、幅2mを超える石が多数確認される。
6号と7号、8号と9号の石材は矢穴の位置や割面の凹凸の観察から、元は一つの石だったと考えられる。
特に9号石材は石割想定図のように石を割ろうとしたことが想像できる。
5・6・7号石材にある刻印は大坂城の加賀前田家が担当した石垣や、金沢城の採石場跡でも確認されるが、前田家が多賀で採石した記録はない。また4号石材には多数の刻印が確認される。
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