講座2.「いにしえをあじわう『源氏物語』」講師:谷萩礼子氏(古典講座「萩の会」主宰、桜蔭学園元教師、毎日新聞文化センター講師)紹介
講座紹介
『源氏物語』を月ごとに、各巻から抄出したテキストを音読し、快いリズム感を味わった後、内容を説明します。
『源氏物語』は私のさまざまなライフステージで、寄り添ってくれました。それは事実でなく、人間の真実を語り紡いでいる物語だからです。千年経っても、その語り口は色あせていません。
いろいろな生き方を語ってやまない人物がたくさん登場します。共感し、反発しているうちに、いつしか物語の世界に引き込まれていくでしょう。平安時代は、決して平安な時代ではありませんでしたが、中期は比較的温暖な気候がたまたま続き、大きな戦乱も少なく、文化が発展しました。草木染めやお香の話も交えて、日本の文化も味わっていただきたいと考えています。時間の制約はありますが、年8回、時空を越えた出会いを楽しむ時間を御一緒に過ごすことを心待ちにしています。
5月「桐壺」、6月「帚木」、7月「空蟬」、9月「夕顔」10月「若紫」、11月「末摘花」、1月「紅葉賀」、2月「花宴・花散里」を読んでいきます。A4のプリント3枚に抄出した原文を音読した後、解説します。音韻の美しさ、語彙の豊かさは日本文学の最高峰です。
【受講者の皆様へ】 古文は決してむずかしいものではありません。美しい原文を多くの人が、灯のもとで書写して、戦乱の火から守りぬき、幸運にも残った作品を手にする幸せに感謝しつつ、楽しく読んでいきましょう。
谷萩 礼子 氏プロフィール
谷萩 礼子(やはぎ れいこ)
経歴
お茶の水女子大学文学部国文科卒業、50歳で同大学院修士課程人間文化研究科修了。
桜蔭学園に26年間勤務。
短歌誌『藝林』編集発行人。
源氏物語等古典文学に関する各種講座の講師歴豊富。
香道、草木染などにも造詣が深い。
開催日
令和7年 5月15日(木曜日) 6月5日(木曜日)
7月3日(木曜日) 9月4日(木曜日)
10月2日(木曜日) 11月6日(木曜日)
令和8年 1月15日(木曜日) 2月5日(木曜日)
※第1木曜日(5月・1月は第3水曜日)
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