伊豆山の沿革について
伊豆山は熱海市の東部に位置され、古くから海岸に走るが如き温泉が湧き出ていたので、走湯山(そうとうざん)ともよばれていました。
1180(治承4)年、源頼朝が源氏再興の旗揚げに際し、伊豆山権現に祈願して、再興の基をつくったことが吾妻鏡に記されております。その後、1192(建久3)年、頼朝が鎌倉に幕府を開くとともに、伊豆山権現は関八州の総鎮守としてますます崇められるようになり、歴代鎌倉将軍の信仰をあつめたとされています。
室町時代には、文人、高僧及び各階層の旅行者が湯治を兼ねて参詣し、江戸時代になると、熱海に湯治に来た諸大名は、参詣とともに走湯を見物して帰ったとされるほど、伊豆山地区は熱海の名声を高めました。
このように、伊豆山は熱海の歴史を語る要衝地であります。
また伊豆山権現は、明治初年の神仏分離令により、「伊豆山神社」となり現在に至っております。
走湯温泉跡(市指定)
山腹の源泉から、湯が海中に走るように湧出する様子から「走湯」と名付けられたといわれています。
この霊泉は病を治し、長寿に貢献があると信じられ、神格化して信仰の対象となりました。
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