講座2.「World Watch -―視点を変えて世界を見よう」講師:麻生雍一郎氏(ジャーナリスト・元読売新聞記者)紹介

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ページ番号1015154  更新日 令和6年3月8日

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講座紹介

 海外で日々起きる大きな出来事、紛争、選挙などについて私たちは新聞、テレビ、ラジオなどの他、最近ではSNSを通して瞬時に知るようになった。NHKの「チコちゃんに叱られる」は、こうした出来事や私たちが普段口にしている言葉について、出来事や言葉のそもそもの淵源を問う、という意味で面白い番組だと思う。
毎日、海外で起きるニュースや出来事を伝えるメディアの報道姿勢についてチコちゃんにどう思うか尋ねれば「昨日、今日の表面的なことだけ伝えているじゃないか。5年、10年遡って出来事の遠因や拠ってきたる源(みなもと)を探ろうとしないじゃないか。ボーっと報道してるんじゃないよ!」と叱られるかもしれない。
世界ではロシアによるウクライナ侵攻が3年目に入り、ガザでのイスラエル軍とハマスの戦闘も続いている。今年は台湾、ロシア、インドネシア、インド、米国などで選挙が行われ、日本でも秋の自民党総裁選を前に衆議院議員の解散、総選挙となりそうだ。日本のメデイァは米国の有力紙のように大統領候補の政見演説などを点検して、支持候補を絞り、旗色を鮮明にする、といった伝え方はしない。公平性の重視かもしれないが、似たり寄ったりというか、大きな隔たりのない報道に私たちは接することになる。
出来事の起因、言葉の意味・本質、理想の政治と政治家の資質について、これでもか、これでもか、と執拗に追求したのは紀元前の古代ギリシャ、とくにアテナイの人たちである。最も真剣にその意味を問うた師ソクラテスの理念とあるべき民主政治を後世に伝えようとプラトンはアカデミアを創設して、著作と教育に生涯をささげた。政治について、徳について、愛とエロスについてもアテナイの人たちは自らの意見を開陳し、夜を徹して議論した。
今年、これからの世界で何が起きるかー。各国の選挙で世界の秩序はどう変わるのかー。今年は受講者の方々から見方、意見を広く聞き、私からも話をして”複眼思考“を養い、プラトンが名著『饗宴』の中で生き生きと描いたような対話形式で講義を進めたい。

麻生雍一郎氏プロフィール

講師:麻生雍一郎氏

経歴

1942年東京生まれ、鹿児島県立出水高校、早稲田大学第一政経学部政治学科卒、65年読売新聞社入社。山形支局、社会部、経済部を経て1978年シドニー支局開設、82年まで豪州、ニュージーランドをはじめ南太平洋11か国をカバー。87年シカゴ支局開設、90年まで米国、カナダ、メキシコ、キューバなどをカバー。92‐97年読売アメリカ社社長、北米からパナマ、ブラジルなど中米、南米での読売衛星版(海外版)発行に携わる。
読売インターナショナル社社長の後99年読売香港社社長、香港、中国、台湾、フィリピンでの衛星版発行。2006年読売新聞社退社、2012年まで法政大学、上智大学兼任講師。2015‐16年、日刊マニラ新聞セブ支局長、16年南日本新聞客員論説委員を兼務。シドニー特派員として連載した移民シリーズで豪連邦政府創設の第一回サザンクロス賞(日豪交流ジャーナリズム賞)受賞。
著書『オーストラリア未知未来の大陸』『オーストラリア歴史・地理紀行』など。

開催日

令和6年 5月22日(水曜日)   6月26日(水曜日)

    7月24日(水曜日)   9月25日(水曜日)

      10月23日(水曜日)  11月27日(水曜日)

令和7年 1月22日(水曜日)   2月26日 (水曜日)

※第4水曜日

このページに関するお問い合わせ

教育委員会 生涯学習課 中央公民館
〒413-8550 熱海市中央町1-1
電話:0557-86-6578 ファクス:0557-86-6606
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