熱海市の死亡率の推移
平成22年の熱海市の死亡率(全死因)は人口千対16.8人で、全国平均の9.5人、静岡県の9.7人を大きく上回っています。必然的に高齢化率が高い都市ほど、死亡率が高い傾向にありますが、その詳細を見ることで高齢化だけの要因でないことがわかります。
死亡率の推移
熱海市の人口千人あたりの死亡率は、16.80人(平成22年)。
静岡県23市の死亡率の推移をみると、熱海市の高さがよくわかります。熱海市のほかに死亡率の高い都市は、下田市(15.33人)、伊豆市(14.42人)、伊東市(13.28人)の順で伊豆地域の都市が並んでいます。
一方、死亡率が低い都市は、裾野市(7.21人)、御殿場市(8.16人)、袋井市(8.90人)の順。
この数字は、年間の死亡者数を人口で割ったもので、高齢化率が高い都市は、死亡率も高くなることから、これによって健康指標とはなりません。
働き盛り世代の死亡率について
高齢化率の高さは死亡率に大きな影響をあたえます。熱海市の死亡率の特徴をつかむために、高齢化率の影響を排除するため、働き盛り世代(40~64歳)の死亡率について調べました。
結果、熱海市は「全死因」で最も高い数字となりました。とくに「肝疾患」、「脳血管疾患」による死亡率は、他の都市と大きく差が出ています。
- 熱海市の死亡率は、県下で最も高い
- 高齢者だけでなく、働き盛り世代でも同様
死亡率からは、生活習慣病対策が必要な世代(40~64歳)の死亡率の高さが平均寿命に影響があり、これら世代の健康増進施策の充実が求められます。
各種健診(がん検診)の受診率
死亡率や平均寿命の指標を改善するためには、まずは自らの健康状態をチェックし、病気などの早期発見・早期治療を行うことが重要です。
しかし、熱海市の現状では、がん検診の受診率が必ずしも高くなく、受診率向上のための取組が求められます。
全国の都市と比較できるよう算定した「推計対象者による検診率」(厚生労働省算出)によれば、「肺がん検診」を除く「胃がん健診」、「大腸がん検診」、「子宮がん検診」、「乳がん検診」の各検診率は静岡県都市部の最下位となっています。
習慣的喫煙率の高さ(特定健診データによる生活習慣)
熱海市国民健康保険加入者による特定健康診査のデータから、メタボや高血圧症、糖尿病、習慣的喫煙の状況をみると、男性では、「糖尿病有病者」、「習慣的喫煙者」が、女性では「肥満者」、「習慣的喫煙者」が静岡県の平均にくらべ有意に高いレベルにあります。
なかでも、悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患など多くの疾病との因果関係があるとされる「習慣的喫煙率」は、男女とも高く、とくに女性の喫煙率は県下で圧倒的に高い割合となっており、禁煙への取組等がその改善に期待されます。
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