伊豆文学の聖地千年紀 特別展示
イベントカテゴリ: イベント
「秘色」と「あをし」 平安時代の熱海の器



- 開催期間
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令和6年12月20日(金曜日)から令和7年3月25日(火曜日)まで
- 開催場所
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熱海市伊豆山郷土資料館
熱海市澤田政廣記念美術館 - 内容
今からちょうど千年前の治安四年(1024年)伊豆権現(伊豆山神社)に『走湯百首』が奉納されました。
熱海市では令和6年が「伊豆文学誕生千年」であることを記念して、平安から鎌倉時代の熱海に関する文化財の講演会や伊豆山郷土資料館などで特別展示を実施しております。その一環として、平安時代の貴重な器を伊豆山郷土資料館と澤田政廣記念美術館の2か所で展示しております。
越州窯水注
【場 所】 熱海市伊豆山郷土資料館 受付
【期 間】 令和6年12月26日(木曜日)~令和7年 3月25日(火曜日)
【開館時間】午前9時00分~午後4時00分
【休館日】12月31日 水曜日※祝日の場合は開館し、翌日休館
【観覧料】 無料 ただし、受付より奥への入室には入館料が必要です
【解 説】 越州窯は古代に現在の中国浙江省周辺で焼かれた青磁の総称です。特に優れた皇帝用の品が一般人の使用を禁じられたため「秘色(ひそく)」と尊ばれ、「源氏物語」にも登場します。日本で越州窯が出土することはごく稀で、平安京跡でも出土するのは天皇家の関係者の別荘や位の高い貴族の邸宅跡からです。液体をつぐ道具の水注として復元しておりますが、注口部が確認できないため、瓶形だった可能性もあります。類例としては京都府宇治市の藤原道長が菩提寺として建てた浄妙寺跡付近から出土した重文「青磁水注 越州窯」があります。緑釉長頸瓶
【場 所】 熱海市立澤田政廣記念美術館 エントランスホール
【期 間】 令和6年12月20日(金曜日)~令和7年 3月16日(日曜日)
【開館時間】午前9時00分~午後4時30分
【休館日】月曜日 12月26日~30日(年末休館)
【観覧料】 無料 ただし、エントランスホールより奥への入室には入館料が必要です
【解 説】 緑釉陶器は、素地を高い温度で素焼きした器に鉛・銅を主成分にした釉を掛けて、緑色に発色させた陶器です。9世紀から11世紀にかけて、京都や滋賀、東海地方、西国では山口県あたりでも生産されました。
「秘色」と尊ばれた越州窯を模して国内で生産され、官衙(役所)や寺院などに供給されました。『延喜式』には「青瓷(あをし)」と記され、産地を冠して「尾張青瓷」などと呼ばれていました。この壺型の器形は長頸瓶と呼ばれますが、その名のとおり胴体の上に長い首が付けられています。これは、液体を入れたり、花瓶として使われたと思われます。
緑釉長頸瓶は、出土例が少なく、このような完形に近いものは全国でも希少です。そのため、年代や生産地は類例が少なく不明ですが、濃緑色の発色や、轆轤を引いて形を作った痕跡が粗々しいことから平安時代の中頃以降に制作されたものと考えられます。
- 申し込み
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不要
開館日については、各施設のホームページをご確認ください。
特別展示の見学は無料ですが、エントランス・受付より先の入館には入館料が必要です。
- 費用
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不要
- 伊豆山郷土資料館
- 澤田政廣記念美術館
このページに関するお問い合わせ
教育委員会 生涯学習課 文化交流室
〒413-8550 熱海市中央町1-1
電話:0557-86-6234 ファクス:0557-86-6606
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